松山市の歯医者がお話しする「口腔がん」「舌がん」

最終更新: 2019年4月13日

堀ちえみさんの件があり、当院でも「口腔がん」「舌がん」についてのお問い合わせが増えていますので今回は「口腔がん」「舌がん」についてまとめていきます。

九州大学病院資料より引用



・がんとは

・口腔がんについて

・口腔がんのリスクについて

・口内炎との見分け方

・日常生活で気を付けること

・治療法

・かかりつけ歯科医院の重要性


がんとは

 人間の体は60兆個の細胞からできていると言われています。

 それらの細胞は日々の生活で何らかの刺激を受けています。

 その刺激により遺伝情報に傷がつきます。その傷は自己修復能力と、免疫細胞の監視によって問題がでないよう体の中で調整されています。


 しかし自己修復機能や免疫細胞の監視を逃れて、ヒトの正常な新陳代謝の都合を考えず、勝手に増殖を続けたり、周囲にしみ出るように広がるとともに、転移していき、他の正常組織が摂取しようとする栄養をどんどん奪ってしまうようになる状態を「悪性新生物」、「がん」といいます。


口腔がんについて

 最初にまとめますが、頻度としてはそれほど高くなく、早期発見、早期治療が大切です。

 あまり心配されすぎないようお願いします。


 それでは細かくみていきましょう。

 2015年の報告では全がんに占める「口腔がん」の割合は3〜4%程です。


 口の中では舌にできることが多いです。

 舌がんは口腔がんの中の60%ほどで、その他、歯茎、口腔底、頬粘膜、口蓋などにできます。


 少し難しいですが、がんの種類としてはほとんどが「扁平上皮癌」といわれる分類で、その他は唾液腺由来の「線がん」や「悪性リンパ腫」や「肉腫」があります。


 扁平上皮がんの場合、治療成績は早期に発見された場合、5年生存率は90%以上と良好で、日常生活も問題なく送れることが十分期待できますが、口の中は比較的病気を見つけやすい場所でありながら、実際には癌が進行してから発見される場合も多いため、注意が必要です。


 早期に発見し治療を行うことで日常生活への負担も少なくなり、予後もよくなるので、大切なことは「早期発見・早期治療」であることが分かります。


口腔がんのリスク

 口腔がんの発生には様々な因子が関係しているため、一つに絞ることは難しいです。

 ただ、どの文献をみても喫煙と習慣的な過度な飲酒はリスク因子であるとされています。

 

 また慢性的に刺激がくわわり続けることで細胞ががん化されると言われているため、むし歯などで歯がとがっていたり、不適合な義歯を入れ続けることもリスクであると言われています。


日常生活で気を付けること

 舌がんに対して心配しすぎて、日常生活でストレスをため込みすぎるのはよくありません。

 上でも書いたように頻度としては低いので日々楽しく生活していただきたいですが、適度に運動をすること、喫煙されている方は、できるようならその他の病気のリスクも上がってしまうため、禁煙をすること、日常的にかなりお酒を飲まれる方は、少し減らしてみるなど、できることから少しずつ始めていけばよいと思います。

 

 また治療が終わっていない歯がある場合は日常生活の質の向上のためにもかかりつけ歯科医院を見つけてしっかりと治療をしましょう。


口内炎との見分け方

口内炎の特徴は周囲が赤くなっています。

 また周囲が硬くなったりがありません。

 基本的には口内炎の処置を行い2週間経過をみて、治らなければ口内炎でない可能性があります。


口腔がんの治療法

 まずは組織検査や画像検査などで「悪性新生物」であると診断をつけて、どれくらいの進行度があるかを調べていきます。

 よく使われるのはTNM分類といい、腫瘍自体の大きさ、リンパ節への転移の有無、全身への転移の有無を調べていきます。

 

 その後、基本的には外科療法が中心になります。

 さらに治療成績を上げるため、補助的に化学療法、放射線療法がおこなわれます。


 がんの外科療法の場合、がん細胞の取り残しがあったらいけないので、悪くなっているところから基本的には1cmの安全域を設定して切除していきます。

 

 そのため、切除域が大きいときは日常生活をおくるために再建術を行います。

 

 術後は食事摂取を再開し、会話機能を回復するために、歯科医師、耳鼻科医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士を含むチームによって、摂食嚥下リハビリテーションを系統的に実施しています。


かかりつけ歯科医院の重要性

 開業医で舌がんの手術を行うことはないですが、舌がんにおいて大切なことは早期発見、早期治療です。


 早期の方が治療成績もよいですし、何より切除する部分が少なくなるので日常生活でのQOLが格段に変わります。

 

 そこで我々開業医が出来ることは、早期発見につとめ大学病院などと密な連絡を取り合うことであると考えています。


 そのため患者さんには症状はなくとも、むし歯や歯周病の予防のため、粘膜に異常がないかを定期的に確認するために「かかりつけ歯科医院」をもち定期健診に通っていただくことが大切であると思います。


 久しぶりという方はこの機会に定期健診はいかがでしょうか?


以上「口腔がん」「舌がん」についてまとめてみました。

ご不明な点などがあればご連絡ください。


松山市の歯医者 あいはら歯科クリニック 院長 相原大樹でした。

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