松山市の歯医者がお話しする「知覚過敏」

最終更新: 2019年2月7日


冷たいものを飲んだ時、ハブラシが当たった時にズキッとくる痛み感じたことはありますか?


 


 この度「Komachi」に取材いただく機会がありまして11月号に執筆させていただきました。

 私が解説した内容は「知覚過敏」に関してです。

 取材では文字数に制限がありましたので、この度ある程度詳しく書いていこうと思います。


 ・知覚過敏とは?

 ・歯の構造

 ・知覚過敏の原因

 ・知覚過敏の治療



知覚過敏とは?

 むし歯はないのに、冷たいものを飲んだり、ハブラシが当たった時、息を吸い込んだ時に、一瞬ズキっとする症状を知覚過敏といいます。

 専門的には「象牙質知覚過敏症」といいます。

歯は3層構造となっていて表層からエナメル質、象牙質、神経となっています。

 

歯の構造

 エナメル質は痛みを感じることはなく、象牙質は発生学的にも神経とつながっているため、冷たいものや甘いものなどの刺激があると神経に刺激が伝わり痛みとなって感じます。



 少し専門的な内容になるので難しければ飛ばしていただいて結構です。

 象牙質は構造的に神経に向けて細い管があります。

 これを象牙細管といいます。

 細管の中には組織液が入っており冷たいものや、甘いものなどの刺激によって組織液が移動することにより象牙質の内側の神経が痛みとして情報を伝えることによりズキっと痛みを感じます。 

 

 ということで何らかの原因で象牙質が露出してしまった場合は、神経に刺激が伝わります。

 その結果「象牙質知覚過敏症」が起こります。

 軽度な知覚過敏の場合は、しばらく様子をみていると症状が治まってくることが多いです。

 

 象牙細管という名前の通り、管は細いため、管は口の中に露出すると詰まって封鎖されていきます。

 

 また、発生学的には神経は象牙質と同じところからできるため、刺激が伝わっていると、なんと神経は象牙質に変わっていきます。


 これを「修復象牙質」「第二象牙質」などと呼びます。 

 

象牙細管が封鎖されることと、第二象牙質が出来ることにより知覚過敏は落ち着いてきます。

 知覚過敏は通常であれば落ち着いてくることが多いですが、症状が続く場合、放っておくととんでもないことになる場合があります。


 



知覚過敏が起こる原因


①むし歯の治療後

 むし歯の治療後、歯を削ると神経に刺激が伝わるため一時的にしみるようになることがあります。

 また金属を装着した場合は、金属は熱を伝えやすいため一時的にしみたりしますが2週間もすれば落ち着いてくることが多いです。

 染みが強い場合も3-6か月待てば落ち着いてくることが多いです。

 

 またむし歯治療と知覚過敏処置は歯医者サイドと患者さんの行き違いになるケースがあります。

 患者さんはしみる症状があり、しみる原因がむし歯だと思い、むし歯の治療をしてほしいと来院したとします。

 しみる症状は虫歯からではなく知覚過敏からきているのに、歯医者サイドは虫歯の治療を行った場合、むし歯の治療をしてもしみるのが治らないということがあります。

 その結果、治療をしても治らないという行き違いが起こるため、何が原因でしみる症状が出ているのかを診査、診断する必要があります。

 

 当院ではしっかりと問診、診査、診断を心がけています。


②隠れ虫歯がある

 見た目ではわからない虫歯を隠れ虫歯とよんでいます。

 レントゲンを撮ってみると大きな虫歯が隠れていることがあります。



③噛み合わせが強すぎる場合

 

最近では「噛み合わせが強すぎる、歯ぎしり、くいしばり」が知覚過敏の原因である頻度が上がっています。

 噛みしめ、食いしばり、歯ぎしりがあったりする場合は歯に負担がかかりすぎてエナメル質に目に見えないような亀裂が入ります。

 そうすると見た目では全く問題ないのに象牙質に刺激が伝わるようになり、しみる症状がでることがあります。


④歯磨きの力が強すぎる、ハブラシが硬すぎる


 川の流れで石が削れていくのに似ていますが日々の歯磨きが強すぎる場合は歯が削れてしまい、知覚過敏が出る場合があります。

 昔は乾布摩擦でヘチマを使ってゴシゴシしていた時期がありますが、今はする人はいませんよね?

 正しい磨き方を専門家に相談することをお勧めします。

 また強い研磨材の入った歯磨き粉をつけすぎていることもあります。

 歯磨き粉や薬効効果によりつける量が違ったりもするので正しい量を確認しましょう。

 酸性の食べ物、飲み物習慣的にお酢を飲まれる方などは歯が溶けてしまっていることがあります。健康のためにというのもありますがしみがでたりする場合は量を相談しましょう。


⑤歯周病によるもの

 歯周病が進行してくると歯茎が下がってきます。エナメル質で保護されてない歯の根っこが出てくると知覚過敏が起こることがあります。

 歯周病の治療を行うと、歯石をとったり、歯茎が引き締まってくるため一時的にしみが強くなる場合がありますが、症状を進行させないためにもしっかりと治療を行うことをお勧めします。


知覚過敏の治療

 まずは、本当に知覚過敏かどうかを問診、検査により見極めます。

 隠れ虫歯や、歯周病の状態をチェックします。

 虫歯や歯周病が原因と考えれる場合はそちらの処置を行います。

 知覚過敏と診断されたら、まずは症状を落ち着かせるために、知覚過敏の薬を塗ったり、染みている部分をコーティングすることにより様子をみていくことになります。


 また最近では知覚過敏抑制作用のある歯磨き粉が開発されていますのでご紹介を行います。

 

 適応と考えられる場合はレーザーを使うこともあります。

 その後知覚過敏が起こっている原因を探り、根本的な改善をご提案します。


①歯磨きの確認

 歯磨きにより表面が削れている場合は今後削れないように歯磨きの方法を確認し、適切な方法を提案させていただきます。


②マウスピースの作成

 噛みしめ、食いしばり、歯ぎしり等が原因の場合は歯を守るために噛み合わせの調整やマウスピースの作成をしていきます。

 保険適応でマウスピースの種類により3000円から5000円ほどとなります。

 一見染みるのには関係なさそうに見えますが、原因が噛みしめ、食いしばり、歯ぎしりが原因の場合は良くなることが多いです。


③神経の治療

 どうしても知覚過敏が治まらずに日常生活に支障をきたす場合は、神経の処置を行うことがあります。神経が無くなると染みることはなくなりますが、あまりしたくない治療ではありますので最終手段となります。


以上、知覚過敏についてまとめてみました。他にも聞きたいこと疑問に思うことはお問い合わせください。


松山市の歯医者 あいはら歯科クリニック 院長 相原 大樹でした。

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